見分けて自己防衛!モラハラ徹底解説

女の黒歴史

ごきげんよう、rincoです。今回は『モラハラをする側』の特徴についての解説です。
彼らの生態を知ることでモラハラを未然に防ぎ、身を守る術を身につけましょう。

rinco
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被モラハラ歴20年に加えてその後の男性とのお付き合いや関りを経験した今となっては、初対面でモラハラを嗅ぎ分ける嗅覚が備わってしまったわ。。。

前回の記事では『モラハラをされやすい人(被モラハラ体質)』についてお話しました。
特徴をおさらいしてみましょう。

【被モラハラ体質特徴6選】
1.自己評価が低い
2.相手に尽くしすぎてしまう
3.NOと言えない
4.争いを避けがち
5.いい人でいようとする
6.家庭環境のトラウマがある


詳しくはこちらの記事をどうぞ↓

継続的なモラハラ環境はモラハラを『する側』『されやすい側』といった特徴を持つ相手がいて初めて成り立つものです。モラハラをする側の人たちには一体どんな共通点があるのでしょうか。さっそく見ていきましょう!



1.自己中心的で正しさに固執する

モラハラをする側として典型的なのがこの特徴。自らの価値観を絶対と信じ、それ以外を排除する。元旦那さんもそうでしたが、こういった人は決まって交友関係が狭いです。激狭です。
人はいろんな人と関わりいろんな人と言葉を交わし、新しい価値観に触れ、自らの価値観と照らし合わせてよりよい形へとアップデートされていくものです。

多くの出会いと関わりの中でこの考え方は好きになれないなぁと思うこともあれば、そんな捉え方もあったのか!素敵!という価値観の塗り替えが起こることもあります。そしてこんな人になりたい、こんな考え方のベースを自分の中に持ちたい、といった軸が定まっていったりと、多様な価値観に触れることで『自分』という人間の解像度が上がり、アップデートされていく。わたしはそんな経験がこれまでにたくさんありました。

そうして価値観を日々更新している今でも、自分の意見こそが正しい。この価値観こそが全てだとは全く思えません。というより正解なんてものは存在しないと思っています。結局はそれぞれが持つ正義のぶつかり合いが争いに繋がるのだと思います。

しかしモラハラ体質の人は人間関係が限定的なため、価値観が広がりにくい傾向があります。自らを省みる機会が極端に少ないのです。自分の価値観に固執するためにあえてそうしているようにも思えます。相手の意見を認めず、間違いを指摘されると逆上するというのもモラハラ体質保持者の特徴です。

rinco
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思い返せば父も元夫も『俺こそが正しい』感がハンパなかった。。。
親は敬うべき、母親はこうあるべき、が強い人たちでした。

わたしは『絶対』という言葉を多用したり『こうに決まっている』といった決めつけがちな論調の人を警戒する癖がつきました。それを反面教師として、すぐに偏見的な見方をしたり否定するのではなく、いろんな考えを受容できる柔軟さを持つ、というのはわたしも普段から意識するようにしています(まだまだ未熟ですぐにシャッターを下ろしがちですが)。

2.プライドが高く、劣等感も強い

モラハラ体質の人たちは否定されることを何より嫌います。ただ異なる意見を述べただけでも人格を否定されたと感じ、攻撃的な態度になりがちです。しかしその裏側にあるのは自信ではなく劣等感。自信満々に見えて、実は心の奥で『自分が認められないこと』への不安を常に抱えているのです。

だからこそ、他人を見下すことで自分を保とうとする。元夫も仲良くしていたはずの相手に対して、自分の評価が危うくなるときは途端に相手を落とすような言い回しをしていたことを思い出しました。この特徴に当てはまる人はまわりにも多いような気がします。特に序列をつけがちな男性社会の中ではあるあるなのかもしれませんね。

ネット上で見られる誹謗中傷もその中のひとつかもしれません。自信がないからこそ、相手には自分よりダメであってほしい。自分より下だと感じられる人間を見ると安心する。相手を落とすことで自分が優位に立っているような気持ちになれる。そうして自分の心の平穏を守っているのかもしれません。

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そういえば元夫、上とか下とかにこだわる人だったわね。昔は言いなりだったけど、離婚前に対等に話をしたとき『偉そうに!上から物を言うな!』って言われて衝撃だったわ。

なにかにつけてマウントをとり自分の優位性を示そうとするのも、モラハラをする側の特徴かもしれませんね。自信が無さすぎるがゆえに、すごいね、えらいね、さすがだね、と常にまわりから褒めてほしいのです。俯瞰して観察してみると、モラハラ特性のある人が幼いこどものように思えてきます。

周囲にやたら人の悪口を言ったり他人のネガティブなことばかりを話す人がいたら要注意。相手はモラハラ予備軍化もしれません。


3.支配欲が強い

rinco
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支配欲、独占欲。これもあるあるね。身に覚えがありすぎて困っちゃうわ

元旦那さんは交際当時から束縛するタイプの人でした。
趣味に割く時間があるなら俺ともっと会えるだろう!と、当時学生で合う時間が限られていたわたしに『趣味と俺どっちが大事なんだ』と耳を疑う発言をしてドン引き。一時破局の危機を迎えました。

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逆じゃない?わたしと仕事どっちが大事なのよ!ってわたしが言うやつなんじゃない?俺の嫁なの?

共通の友人の仲介もあり復縁したわけですが、この頃からモラハラサインが点滅していた気がします。だけど恋愛経験の少ない若い自分では気づきすらしなかった……。

その後就職してからも男性社員が参加する歓迎会や忘新年会といった社内行事ですら良い顔をせず、お断りしたことも一度や二度ではありませんでした。そのたびに職場の先輩たちからその束縛彼氏大丈夫?と心配されていましたし、成人式後の校下の同窓会も言われるがままに参加を辞退したことが今でも悔やまれます。

rinco
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自分が若かったこと、相手がひとまわり上だったこともあり『きっとそういうものなんだ!大人の相手が言うんだから間違いないはず』となんでも従ってしまったんですね。。。んなわけねぇだろ。

手に入れたものは自分の所有物といわんばかりで、わたしの自主性を嫌っていましたね。
これまで自分のコントロール下で自分だけを愛し自分に尽くす。そんな鳥かごに大人しく入っていたはずのわたしが飛び立っていったときの彼の心境を思うと、ちょっと切なくなりますね。

無知なままならそれもひとつの幸せだったのかもしれませんが、外の世界があることを知ってしまったらもう支配というカゴの中にはいられませんでした。


4.共感力が強い低い(感情に鈍感)

次に挙げられる特徴は、共感力の無さ。
例にもれず元旦那さんも共感力が乏しく、こどもの成長といった喜びの場面でも反応が薄かったのを覚えています。新しいことにチャレンジしてみたいというわたしやこどもにも『必要ない』と一蹴することが多々ありました。

何かを訴えても『そんなことで?』『被害妄想なんじゃない?』と共感するどころかわたしが過敏すぎると言わんばかりに否定し、自分がされたら怒るようなことでも相手の痛みには無関心。というのも、モラハラ体質の特徴です。

rinco
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『その言い方は悲しいよ』などと気持ちをマイルドに伝えてみてもそんな意味では言ってない、被害妄想が激しいんじゃないか。とあくまで自分の否を認めないスタンスでしたね



一般的に悲しくなる言葉や傷つく言葉、理不尽な言葉と捉えられるものであっても彼らは一切の悪気なくそれらを使い、共感力がないため指摘しても理解できずにキョトンとしてしまうのです。悪意のない暴言ほど恐ろしいものはありません。無自覚に簡単に、人を傷つけることができるためいざ話し合いになっても平行線となることが多いです。

モラハラを受けた経験のある女性と話す機会がよくあるのですが、その方たちも『あまりにも話が通じない』と口を揃えていました。共感力がない、というのはコミュニケーション上とても不都合で厄介なことなのです。

モラハラ気質である父もまた、共感力の乏しい人でした。加えて想像力もないためたびたび場を凍らせる場面に立ち会ったことがあります。このタイミングでこの発言をすることで相手がどんな気持ちになるか。彼らはそれがただただ純粋に”わからない”のです。



5.感情で相手を操作する

無視やため息、嫌味や皮肉、前触れもなく急に怒鳴ったり、物に当たったり。
そうやって彼らは自分の感情で相手をコントロールします。コントロールと言っても彼らにその自覚があるわけではなく、相手が『被モラハラ気質』を持っているがために勝手に反応してしまうのです。

相手の不機嫌を察知し、勝手に感情を拾い、場を収めようと行動する。『つい相手に合わせてしまう』というタイプの方は身に覚えがあるのではないでしょうか。父の不機嫌そうなため息やドアを強く閉める音、荒げた口調は今でも耳に残っています。今ではすっかり丸くなりましたしわたしも対等に話せるようになりましたが、たまに孫に対して大きな声を出す場面があるといまだに体が反応し硬くなってしまいます。刷り込みって根深いですね。

rinco
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ちなみにそんな刷り込みがない息子たちは怒鳴られたところで『なんかじいじ怒ってるなぁー』くらいの呑気な態度です。羨ましいものです。


息子たちの反応と同様に、モラハラを受けにくい体質の人は、たとえ相手が不機嫌であってもそれを自分とは切り離して考えます。発端が自分にあったとしても、間違ってもその不機嫌を自分のせいと考えたり、どうにか機嫌をとろう、解決しようなどとは考えません。機嫌が悪いのは相手の問題だと冷静に捉えることができるのです。

これが『する側』『される側』の両方が存在しないとモラハラ自体が成り立たない仕組みなのです。わたしはいまだに相手の不機嫌に反応してしまいがち。少しづつこの癖を抜いていかないと再び同じような人と同じような関係性を繰り返してしまうのではとヒヤヒヤしています。わたしと同じで相手の感情に左右されやすい人は相手は相手、自分は自分と切り離す練習をしていきましょう。

普段生きていても悲しいことや辛いことがある中で他の人の苦しい感情まで拾ってしまっていたら大変。自分の感情を大切にしていきましょうね。




6.外面がいい

これもまた厄介な特徴です。外面が良いため、他人からは気づかれにくいのです。
マメなお父さんだね、優しそうな人だよね、素敵な旦那さんだね。家庭内の暴挙とは裏腹に、まわりからの評価が総じて高いのです。

そのためわたしも相手が父と同じモラハラ気質を持った人間だなんて結婚するまで気づきもしませんでしたし、もはや結婚してからもまわりからの評判がいいために、不満を持つ自分の方が悪いのではないかと思ってしまっていたほどでした。束縛傾向があるという悩みを話しても『愛されてるんだね』と変換され、まわりからの理解を得られない。

共感されるのは決まって同じ立場、同じ悩みを持った人たちだけでした。わたしにとって救いだったのは、身近な存在である母が同じ境遇だったということでした。家庭内でのマウントや自分優位で高圧的な態度、反論を許さない姿勢などといった特徴に加えてまわりから理解されないという状況までが一緒で、お互い話していて共感の嵐でした。

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そんな服は着るな、などといった衣服への口出しや嫁に対する行動の制限、その論調までも同じで笑えてきましたね。モラハラの特徴に規則性があることがわかります。




婚姻期間中はもちろんでしたが、外面の良さゆえの弊害は離婚後にも表れます。モラハラをしていた側にも関わらず、自分は被害者であるという図式が親族はもちろん、彼のまわりの人たちの中で成り立ってしまうのです。どうやら『優しい旦那とこどもたちを置いて出て行った非情な母親』として語られているようです。

自分が悪者にされてしまう、そんな世間の目を恐れて離婚を躊躇う人もいるようですが、そのあたりは腹をくくりましょう。大切な人、わかる人にだけわかってもらえていたらそれでいい。特に離れて暮らす息子たちには『母に捨てられた』とは絶対に思ってほしくないので、調停中から会話を重ね、言葉でも態度でも愛情を伝えるよう努めました。その甲斐あって今では会うのが週に一度ですが、愛情の土台を自信として持ち、冷静に俯瞰して自分たちの状況を見ることができているように思います。



7.過去に似た関係性を繰り返している

モラハラ体質の人は、幼少期の経験や家庭環境から『支配する・される関係』を無意識的に引き継いでいることもあります。わたしの父を例に挙げると、父親(わたしにとっては穏やかな祖父)がかなりのモラハラ体質であったと聞いたことがあります。激しい男尊女卑思想で、逆らうと物差しで打たれたそうです。そのたび祖母が身を挺して止めに入り、代わりに打たれることもあったようです。

同じく元夫の母も厳しい人でした。教師を親に持ち『こうあるべき』が強かった彼女もまた、幼かった元夫や義妹に対して自分が白と言えば白、それ以外は許さないといったかなり独裁的な教育をしていたようです。昔、義妹のブログで『毒親』とされていた義母への恐怖心は根強く、逆らってはいけない、怒らせてはいけない、常に顔色を見て機嫌を伺うよう癖づいてしまったことが書かれていました。元夫からも、気に入らないことがあると脛を物差しで打たれたと聞いたことがあります。

rinco
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どいつもこいつも物差しって…ブームなん?当時の教育的ブームなん?




いずれも躾という教育上の必要性があるわけではなく、『機嫌を損ねたら』というのが特徴的に感じました。そこには条理なんてものはなく、ただ相手が気に入るかどうかといった不確定で理不尽な要素しかありません。その環境で育ってしまったがゆえに、潜在的に『人を支配する』といった関わり方が染みついてしまったのだと思います。

わたしは結婚後に月一ペースで義母とランチに行っていた(良い嫁だと思う)のですが、最初はただただ温厚そうで優しいお姑さんだと思っていたのですが、こどもができてからのふとした発言や、ニュースを眺めながらの呟きに違和感を感じたことがありました。とても正解信仰が強く、決めつけがちなところがありました。一度お正月の挨拶で嫁側、夫側どちらの家を先に訪れるかといった内容で大きな怒りを買い、その剣幕がトラウマになったことがありました。これは理解し合えるかどうかじゃない、距離感が大事だ…!と考えるようになりました。

rinco
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別居当初、過程を一切無視して『こどもたちを置いて出ていくなんて信じられない。そんな負担をかけて、かわいい息子(夫)に何かあったら許さない』といった趣旨のLINEが義母から届いたときは恐怖でしたね。




そんな彼らの環境を考えると、無自覚に支配ベースで人と接してしまう現状が無理もないように思えて不憫に思えました。単純に愛情不足なのだと思います。幼少期にもっと無条件に愛されたかった。認めてほしかった。褒めて受け入れてほしかった。そんな悲痛な叫びが聞こえてくるような気がして何度か歩み寄ろうと試みました。支配ベースの愛情が憎しみに変わってしまい結果としていい関係を築くことはできなかったのですが、彼らにとってはそれだけ根深い呪いなのかもしれません。抜け出したくても抜け出せない負の連鎖に連鎖に苦しんでいるのは他でもない本人なのかもしれませんね。



【まとめ】モラハラをする人間が悪なのか

モラハラをする人間には悪意があるのでしょうか。これまでの特徴を読んでいただくとわかるように、そこにあるのは悪意ではなく未熟さなのだと思います。モラハラを『する』のではなく『してしまう』。ほかの愛し方を知らないのです。彼らにとっては支配することが愛であり、常識なのかもしれません。

だからと言って相手に寄せすぎてしまうと、今度は自分が深みにはまって抜け出せなくなります。被モラ体質の人は優しすぎるがゆえに自分を犠牲にして共依存の関係を生み出してしまいがち。冷たく聞こえるかもしれませんが自分と相手は別の人間なのだと線を引き、自分を守ることも必要です。わたし自身、それに加えて息子たちに負の連鎖が引き継がれることのないよう、意識して関わるようにしています。

何かをしたからいい子、できる子、価値のある子とするのではなく、その子自身を見る。そして努力や工夫に気づき、成長を一緒に喜び、声をかけ、認めてあげる。信じてあげる。ただそれだけでいいのだと思います。

モラハラ体質の特徴7選、いかがでしたか?まわりに当てはまる人はいるでしょうか?その生態を知って、理解して、自衛する。モラハラされない自分になる。悲しみしか生まないこの負の関係性が少しでも減ることを祈っています。

この記事を書いた人
rinco

自己肯定感低めのアラフォーバツイチ女。無自覚にモラハラを受け続けた15年の結婚生活を振り返り、見事な共依存関係を作り上げた過程と抜け出し方を共有し、『どうすれば防げたか』といった視点から被モラハラ体質者の自覚を促し、男に媚びない凛とした女性を量産しようと企んでいる。女性にとっては媚びない自分になるためのヒントとなるような、男性にとっては無自覚なモラハラで大切な人を傷つけないための抑止力となるような発信を心がけています。

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