
はじめまして。モラハラ環境から抜け出し『媚びない女』実践中のrincoです。
当ブログは約20年にわたり無自覚に元パートナーからのモラハラを受け共依存を作り上げたrincoが、どのように自分の状況に気づき、受け止め、抜け出してきたかを共有しながら、強く自分らしく生きる『凛とした女性を量産する』といった野望を抱えたブログです。
突然ですが、質問です。これから挙げる以下の項目に普段のご自身はいくつ当てはまりますか?
- 自己評価が低い
- 相手に尽くしすぎてしまう
- NOと言えない
- 争いを避けがち
- いい人でいようとする
- 家庭環境のトラウマがある
4つ以上当てはまった人は要注意。
これらの項目は、『モラハラを受けやすい女性の特徴』とされているものです。

ちなみに昔のrincoは6項目全てコンプリートしておりました!yeah★
『モラハラはする側に特徴的な性質があるだけでしょ?』と思われるかしれません。ですがモラハラ気質を持っていそうな人がこの世には山ほどいるというのに、『モラハラに一度も遭遇したことがない人』が確かに存在するのです。それって偶然でしょうか?
わたしにはモラハラは『する側』と『される側』の運命的な出会いによって必然的に引き起こされているのではないか、と思えてならないのです。ちょっといい感じに書いてみましたが、微塵も嬉しくない出会いですよね。

そんな運命の出会いなんて願い下げだわ。。。
つまりは『モラハラする人』と『一般人』に分かれるのではなく、
『モラハラをする人(モラハラ体質)』『モラハラを受けやすい人(被モラハラ体質)』『モラハラを受けにくい人』が存在しているのです。
あなたはどれに当てはまりますか?冒頭の項目での該当数こそ少なくても、もしかしたら要素を隠し持った『被モラハラ予備軍』なんてこともあるかもしれません。
それではこれから順に『モラハラを受けやすい人(被モラハラ体質)』の特徴について、rincoの経験談を交えながら詳しく解説していきます。
1.自己評価が低い
こちらは現在進行形でrinco自身の悩みでもあります。
なんだかおかしいな、と違和感を感じても『わたしが間違っているのかも』『わたしが悪いのかも』と自分を責めやすい。根底には自信のなさがあります。
わたしは元旦那さんとの5年の交際期間と15年の結婚期間、合わせて20年の間にじわじわと自尊心を削られてきました。
『お前って本当に世間知らずだよな。外で喋るな、恥ずかしいから』
『こんなことすらまともにできないのか』
『化粧なんかして…なんか勘違いしてない?笑』
『俺だったらもっと効率よく家事やるわ』
『こどもに対してそんなにキレるなんて頭おかしいんじゃない?』

思い出しただけで腹が立ってきたわ。お腹を壊して駆け込んだトイレが全て使用中になっていればいいのに。
こんな明らかな蔑みに対し、否定どころか言い返すこともせずに『そうかもしれない…』と黙って受け入れてしまうのが【1.自己評価が低い】の特徴。違和感があったら言い返していいんです。
『ひとまわりも下の女を世間知らず扱いする前に、これだけ一緒にいて役立つ知識与えられてない自分を省みたら?』と言っていいし、毎日早起きしてお弁当を作って見送ってくれる嫁に文句言うどころか感謝しろよって話だし、嫁の変化に勝手に他の影を妄想して嫌味を言うくらいなら自分が引けをとらないいい男になれよって話だし、効率の良い家事ができるなら育児家事で奔走する嫁に代わって黙ってやっとけよ、言うより前に手動かせって話なわけですよ。

ハァ、ハァ…思い返した勢いのあまり一息で言ったら息がきれちゃうわ
2.相手に尽くしすぎてしまう
こちらは現在わたくし抜け出しつつあるのですが、つい。つい、やってあげたくなってしまう。
『もー、しょうがないなぁ。わたしがいないとダメなんだから』と必要以上に手を差し伸べてしまう。
一見優しいようにも見えますが、なんでもやりすぎはよくないもの。ダメな育児の典型ですね。過保護は相手のやる気や自立心を奪ってしまうものなのです。
自分に自信がないあまり、頼ってもらえるのが嬉しくて。自分には価値があると実感したくて、自分より相手を優先してまで頑張りすぎてしまう。これが俗に言う『ダメ男製造機』ですね。支配や依存の対象になりやすい特徴と言えます。突然のスケジュール変更にもすべて合わせてあげてしまいがち。
優先度が完全に自分<相手になってしまっているわけですね。

自覚あるぅー!離婚後いくつか恋愛してみたけどすべてにおいて自覚あるぅー!
だってみんな甘え上手なんだもの…!
現在のパートナーには唯一この線引きができています。もともとの性質上どうしても世話を焼いてしまいがちなのですが、このままでは過去の二の舞!と、やってあげたい気持ちをぐっとこらえて、できるけどやらない。お互いできることを自力で頑張ろう!そんな個々に自立した関係の方がわたしは心地よくてすき!と伝えることができた自分に感動すらしています。受け入れてくれたパートナーにも感謝ですね。
3.NOと言えない
こちらも現在は言えるようになりました。
嫌だなぁと思ったら断る。これって当たり前のことなんですが、好きがゆえに『嫌われたくない』といった思いが発動し、納得がいかなくても応えてしまう。結婚生活を振り返ると、夜の営みなんかもそうでしたね。まったく気分じゃなくても断れない、不機嫌が怖い、面倒くさい。断ったあと、ため息をつかれたことが嫌で結局致す、、、なんて夜もありました。

わたしは現在自他ともに認める性欲おばけですが、おそらくこの結婚生活で断ることができいあまり『自分は断る必要がないくらいに夜の営みが好きなんだ!』と自分自身を洗脳してきたのではないかと思っています。からの、今。あら大変。
自分の選択を相手に委ねてしまうと常にコントロール下に置かれることになります。相手の言いなりですね。そんな関係はもちろん健全ではないのですが、麻痺してくると自分で判断しなくていい、責任をとらなくていいという生ぬるい心地よさに変わってきます。相手が全て決めてくれるという、委ね続けた先の沼。こうして被モラハラ体質に磨きがかかっていくわけですね。
4.争いを避けがち
こどもに喧嘩する姿を見せたくないというのもありましたが、例えばこどもが不在のときだとしても、口では勝てないから言っても無駄、といった諦めが大半でした。交際時代は喧嘩もしていたのですが、何か主張をするたびに言いくるめられ、俺が正しい、お前が間違っている。という構図にされることに嫌気がさして、徐々に主張することすらなくなりました。
今思えば十分に言い返す余地のある矛盾だらけで理不尽な内容も多かったのですが、先述した被モラの特徴も相まって飲み込んでしまっていました。こうなるとモラハラし放題。どんどんエスカレートし、何を言っても歯向かわない従順な被モラ妻の出来上がりです。相手はさぞかし快適だったことでしょう。
結婚してから喧嘩をしたことがない、というのが当時は自慢でしたが、仲が良いということではなく無自覚に争いを避け自分が我慢して飲み込んでいただけでしたね。『自分の意見を主張する』ことに不慣れすぎて、離婚前の話し合いでは動悸息切れがひどく、手も震えていたのを覚えています。
そもそも話し合いにすらならないほど嚙み合わないことばかりでしたので早々に弁護士さんを立て間に入っていただきましたが、弁護士さんも相手のあまりに理不尽でこどもじみた主張に笑ってしまっていました。月に一度の電話調停のあとはしばらく動けなくなるほどどっと疲れた記憶があります。
現パートナーには事あるごとに自己主張していますが、それすら初めは抵抗感が強く、自分の思いを言葉にすることが怖くて勝手にぽろぽろ涙が出ていました。わたしが泣いたとき元夫からは大きなため息とともに『泣けばいいと思ってるだろう。だから泣く女って嫌いなんだ』と言われ続けてきたのでその状況すら苦しく、言いたい伝えたい、でも涙が出る、泣く自分が嫌だ…!といったジレンマがありました。
彼にはそのいきさつも話していたので根気強く話を聞いてくれ、今では泣くことなくお互いの意見を交わすことができています。どちらかと言うとわたしからの主張が強すぎる場面も多々あり、逆に自分がモラハラしないようにしなければ…と気をつけているところです。

話をするほどに現パートナーが不憫に思えてきたわ…
5.いい人でいようとする
誰に対してもいい人でいようとしてしまう。周囲に合わせ、期待に応えようと頑張りすぎてしまうというのもモラハラを受けやすい女性の特徴。言ってしまえば八方美人タイプですね。まわりに頼られると断れず、自分の気持ちを後回しにしてしまいがち。そんなことを続けていると、いざ自由を与えられても『あれ?わたしって本当はどうしたいんだっけ?』と自分を見失ってしまうことにもなりかねません。

わたし自身がそうでした。自分の意見ってなに?
え、わからないよ何でも合わせるから決めて!ってなりがち
『まわりにどう思われても構わない』これができるようになると、気持ちがとても楽になります。誰の目を気にして誰の顔色を伺っていたんだろう。その人たちは口を出すだけで何かしてくれるわけではないし、どう思われようと自分の人生には全く影響しないのに。くらいに開き直るととっても快適。
人は同じ現実でも自分が見たいように見て聞いて、解釈して捉える生き物です。三者三様、百人十色。良しと言う人もいれば否定する人もいる。傍観するだけの人もいれば応援する人もいるのです。万人から同じ意見をもらえるなんてことはありませんし、万人に好かれるなんて不可能です。嫌われる勇気を持ちましょう。それが自分を守る術なのです。
6.家庭環境のトラウマがある
最後の項目です。自分の根底に根深く残っていて、ちょっとやそっとの成功体験では決して拭うことのできない重苦しい劣等感。ちなみにわたしの父はモラハラ体質でした。母やこどもに対するあからさまなマウント、自身を誇張した物言い、反抗されると怒鳴って物に当たる。恐怖で娘たちを支配していました。沸点が低く、何が逆鱗に触れるかわからず怯えながら思春期を過ごしていました。
そんな父に反抗はおろか意見を言うことすらできず、SNSのない時代では他県から嫁入りした母にはまわりに友達もいなかったため、毒の吐きどころは決まって娘であるわたしと姉でした。苦しいと泣きながらも『だけどあんたたちがいるから離婚はできない』という言葉が呪いのように残っています。
それと同時に、当時何もできなかった自分を幼心に不甲斐なく感じ、無意識化に刻まれた『理不尽な扱いを受け抑圧されている女性の力になりたい』という思いはわたしのすべての活動の原点となっています。
早くこんな家からは出ていきたい、絶対に父のような相手は選ばないと強く心に決めていたはずなのに、わたしが結婚相手として選んだのは父と同じモラハラ体質の元夫でした。自分では真逆の人を選んだつもりでしたが、初めての顔合わせの際に母は『同じような人選んじゃったかぁ』と呆れたそうです。…という話を、離婚話が浮上してから聞きました。

もっと早く言ってほしかった…!恋は盲目期だとそれを聞き入れることすら難しいのかもしれませんね
わたしのように、毛嫌いしていたはずでも無意識に同じような特性の相手を選んでしまう人は多いようです。潜在意識って怖いですね。よくよく話を聞くとなんと祖父もモラハラ体質だったようで、うちの男家系ろくでもねぇな!と愕然としました。
負の連鎖を断ち切るべくふたりの息子には徹底的に、女子に優しく、そして相手の意見も尊重するように、と刷り込みました。その甲斐あってかふたりとも優男に育ちましたが、特に長男は純朴というか優しすぎて悪い女に捕まらないか心配な母です…。
モラハラは魂の殺人
『モラハラは魂の殺人』とはよく言ったものですね。モラハラを定義づけたフランスの精神科医の言葉です。人格を否定され、ゆっくりと確実に『わたし』が死んでいく。現在のわたしはリハビリ期間。全項目コンプリートしてしまうようなエリート被モラ体質だったわたしですが、現時点で当てはまるのは2項目。だいぶ成長できている気がします。
モラハラ加害者側を擁護するつもりも、被害者側を責めるつもりもありません。ただ事実として、モラハラ/被モラハラの間には一定の関係性があるのです。『モラハラを受けにくい人』すなわち自分の芯をしっかり持った強い女性、凛とした女性になることは男女関係に限ったことではなく、自分らしく生きる人生のための第一歩と言えます。被モラ特徴項目の該当数が多かった方、諦めないでください。何歳からでも人は変われます。変わりたいと願う意志さえあれば。
わたしと一緒に被モラハラ体質から抜け出しませんか?凛とした女性が増えることで、その本人が幸せになるだけでなく、周りの人たち、ひいては社会全体がよりよいものになるとわたしは信じています。今後も随時ブログを更新していきますので、共に女性としての美しい一輪花を咲かせるべく、自信の種を育てていきましょう。
次回は反対に加害者側とされる『モラハラをする人(モラハラ体質)』の特徴について解説していきます。